新学期を9月からにする案について現役高校生が思うこと

日記

コロナの影響で、私の学校は休校が続いています。

 

そんな中、「新学期を9月から始める案」が一部の間で話題になっています。

今回は、この案について現役高校生が思うことをお話します。

海外の例

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アメリカやヨーロッパの学校は、ほとんどが9月スタートです。

なぜ9月スタートなのか調べてみると「農業の時期とズラすため」みたいですね。

 

農業の時期に学校の開始がかぶってしまうと、農作業の人手が足りなくなるからだと思います。

 

日本にも定着するのか

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一部の県知事が「9月入学制について4月29日に政府に提言をする」という、ニュースが流れました。

 

私は、現状ではこの案に無理があると感じています。

 

なぜなら、就職・進学に支障が発生する可能性が高いからです。

9月入学制を導入する場合、学生の卒業は当然9月になります。

 

ということは、就職・進学の時期も9月にする必要がありますよね。

 

では、現在の日本でこれらの時期を9月にできるでしょうか。

 

現在の高校3年生で考えてみます。

今年の9月から授業を開始する場合は、2020年9月~2021年9月までが高校3年生になります。

 

就職

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高卒で就職をする場合は、6月・7月頃から就職活動が開始です。

つまり、既にその準備は始まっています。

 

この状況で、9月入学に変更をすると準備は1からやり直しになります。

この経済危機の状況で求人の準備をやり直している暇が、企業にあるとは思いません。

 

現在の4月入学制のままでも、どれだけの求人があるか分かりません。

そんな中で、9月入学に変更すると更に企業に負担を増やすことになり、求人はさらに減るのではないでしょうか。

 

私の友だちでも

高卒で就職を考えてたけど、就職先なさそうだから進学することにした

という人も大勢います。

 

進学

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大学進学を考えている高校生にも9月入学制は、好ましいものではありません。

 

現在の高校3年生は「大学入試センター試験」から「大学入試共通テスト」に切り替わる学年です。

 

大学入試共通テストの問題は、記憶に新しいのではないでしょうか。

英語外部試験の廃止、国語のライティングの廃止。

散々試験内容を変更され、高校3年生は振り回されました。

 

9月入学制を導入する場合は、大学入試共通テストも実施日が変更されるはずです。

私としては、この変更がスムーズに進むとは思えません。

 

また、大学側の入試への対応も同時に行わなくてはなりません。

これもこの状況の中で、大学へ大きな負担を強いることにもなります。

 

やっと本腰を入れて勉強できる状態になったところを邪魔してほしくはないです。

 

「授業がない分だけ勉強が遅れる」という意見もあると思います。

これはオンライン授業の実施で解決できる問題です。

 

もちろん、オンライン授業の実施にも大きな手間がかかります。

しかし、9月入学制に変更することに比べたら、遥かに小さな手間だと思います。

 

最後に

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政府や官庁の人にとっては、多くの仕事の中の1つなのかもしれません。

しかし、高校生にとっては人生を左右する出来事なのだと認識してほしいです。

 

もちろん、このコロナとの戦いの中で、我慢しなくてはならない部分があるのも理解しています。

しかし、どうしても納得ができなかったので、今回記事にしてみました。

 

色々な意見がある中で、1人の現役高校生の意見として見ていただけたら幸いです。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました!

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